ホイールコンベヤの選定目安
フレーム内幅・列間寸法の選定
搬送物の外形寸法に合わせて、フレーム内幅を選定します。
ソロバンホイールコンベヤ
1.一般的にカーブがないストレートのみの時は、搬送物底面の幅+50mm以上のホイール内幅が最適です。<A図>
2.カーブ部が1ヶ所でもある場合は、右表より選定してください。
3.パレットを使用する場合や、準ずる時は、搬送物の底面幅以下のホイール内幅でも、フレームに搬送物 が接触しなければ、さしつかえありません。
シングルホイールコンベヤ
1.搬送物の幅以下に、列間寸法(W)を決めます。<B図>
列間(W)の目安=搬送物幅×0.6~0.8
2.列間の調整は、ストレートのみできます。
列間(W)の調整範囲=160・240・320・400・480・560・720・800・880・960
3.2列だけでなく、3列・4列にも並べることができます。<C図>
ホイールピッチと脚支持ピッチの選定
1.ホイールピッチ(P)は、搬送物の底面長さと1個当たりの質量から決まります。
・搬送物はホイール1列当たり(ソロバン・シングルコンベヤ共)常時4個(3ピッチ)以上で受けるピッチ にします。
・またホイール1個当たりにかかる強度が許容負荷以下になるようにします。
2.脚支持ピッチは搬送物質量をm当りに換算し、許容負荷以下になるようにします。
・特にシングルホイールコンベヤは、コンベヤ2列の基準許容負荷と比較して、計算で求めた値の方が小さくなる機種と列数及び脚支持ピッチを選定します。
・90°カーブは、必ず3ヶ所で支持します。
機長の選定
ホイールコンベヤは、一般的にポータブル用として、簡単に取り外しができるラインに使用することが多くみられます。
1.基本は、ローラコンベヤと同じですが、特にシングルホイールコンベヤは、形状から機長構成を変えてあります。
2.一般的にカーブ部を除いて、標準最大機長(m)×ライン長さ(m)=必要台数
自走勾配の選定
ホイールコンベヤは、一般的に回転部質量(kg)がローラコンベヤと違い軽いため、ホイールは軽く回転します。
1.そのためローラコンベヤ自走勾配は小さくてすみますし、ローラコンベヤでは流れない軽量物でもホイールコンベヤでは流すことができます。
2.自走勾配は搬送物の底面の状態・材質・質量などによって変わりますが大体の目安は右表のとおりです。