ローラコンベヤの選定目安
ローラ幅の選定
搬送物の外形寸法に合わせて、ローラ幅を選定します。
1.一般的にカーブがないストレートのみの時は、搬送物底面の幅+50mm以上のローラ幅が最適です。
2.カーブが1ヶ所でもある場合は、右表より選定してください。
3.パレットを使用する場合や、準ずる時は、搬送物の底面幅以下のローラ幅でも、フレームに搬送物が接触しなければ、さしつかえありません。
4.搬送物の流れ方向を確認してください。同じ搬送物でも長さ方向と幅方向で流す場合では、ローラ幅が異なります。ライン構成するときは、特に作業性から搬送物の流れ方向を変える場合もあります。必ず簡単な略図で搬送方向を矢印で明示してください。
ローラピッチと脚支持ピッチの選定
1.ローラピッチは、搬送物の底面長さと質量から決まります。
搬送物を常時4本(3ピッチ)以上で受けるピッチにします。
また1本にかかる強度が許容負荷以下になるようにします。
2.脚支持ピッチは、コンベヤにかかる積載負荷から選定します。
搬送物質量をm当りに換算し許容負荷以下になるようにします。
(90°カーブは、必ず3ヶ所で支持してください。)
コンベヤ接続部にも、脚は取り付けられます。
機長の選定 <グラビティのみ>
1.アルミ製、樹脂製などポータブル用として使用する場合は、取り扱いやすい長さとコンベヤ製品質量[kg=自重]から決めます。
2.機種によって標準機長が多少異なりますが、一般的にカーブ部を除いて、
で計算し、端数を乱尺機長コンベヤとします。
自走勾配の選定 <グラビティのみ>
グラビティコンベヤで最も重要なことは、自走勾配の決め方です。自走勾配の選定を誤りますと、搬送物が自走しなかったり、暴走したりして、生産や作業に悪影響をおよぼすことになります。
1.自走勾配は、搬送物の底面の状態・材質・質量などによって変わります。
2.右表は、一般的な自走勾配ですから、設定後勾配の変更が難しい場合や搬送物の底面が特異なるときは、ぜひご相談ください。テストをした上で自走勾配を選定することをお薦めします。